もの忘れ外来
もの忘れ外来とは
もの忘れ外来は、記憶力の低下など認知機能の低下にまつわる症状や困りごとを持つ方のための外来です。もの忘れ外来を受診頂くことの意義に「治療可能な認知症」の検索を行うことや「軽度認知障害(MCI)」の早期発見を行うことにあります。MCIは、認知機能の一時的な低下や変化で日常生活において重大な支障をきたさない状態を指し、適切に管理を行うことで半数の方は改善するといわれています。
このような症状はありませんか?
以下のような症状のある方は、物忘れ外来を受診していただくことをおすすめします。
- 日常生活での物忘れが増えた
- 予定や約束をすぐに忘れてしまう
- 過去の出来事や人々の名前が思い出せない
- 新しい情報を覚えることが難しい
- 他の人と比べて記憶力が低下していると感じる
診療の流れ
物忘れ外来では、以下のような流れで診療を行っています。
①記憶力や認知機能の評価神経心理学的検査や質問紙などを用いて、記憶力や認知機能を評価します。当院では医師や看護師、作業療法士がこれらの評価を行います。
②病歴・症状の確認患者さんの病歴や症状について詳しくお伺いし、お困りの症状や生活上の問題点を把握します。更に診察による神経学的検査を行い、特定の認知症に見られる所見がないか、確認します。
③検査・画像診断血液検査やCT検査やMRI検査などの頭部脳画像検査などを行い、病歴や診察結果とも合わせ、総合的に認知症かどうかの診断を行います。
④薬物治療適切な薬物治療により、症状の改善や進行抑制を図ります。
⑤リハビリテーションご本人やご家族の心理的なサポートや認知リハビリテーションを通じて、生活の質の向上を目指します。うめもとクリニックでは薬物療法だけでなく、リハビリテーション専門医が直接療法士に認知リハビリテーションを指示しています。 |
よくある質問
1.うめもとクリニックのもの忘れ外来の特徴は何ですか?
A.院長が脳神経内科専門医、認知症専門医、リハビリテーション科専門医を有しており、診断から治療、ケアまで一括して提供できることです。
2.もの忘れで脳神経内科を受診するメリットはありますか?
A.認知症の種類は主要なアルツハイマー型認知症、脳血管性認知症、レビー小体型認知症、前頭側頭型認知症などの他にも100種類以上あるといわれています。元来、神経疾患の問診や診察から診断に繋げる診療は、脳神経内科医が得意とするところですので、特に診断時には脳神経内科専門医を受診ししっかり診断をされておくことをお勧めします。
3.すでにかかりつけ医はありますが受診できますか?
A.うめもとクリニックは地域のためにあるクリニックですので地域連携を重視しています。かかりつけ医の先生がいらっしゃる患者様は、かかりつけ医の先生の許可があれば、当院で認知症の診断や薬剤の導入を行い、安定したところで信頼関係の構築されているかかりつけ医の先生のもとで診療を継続頂くこともできます。
4. もの忘れ外来を受診する前に自分でできる対策はありますか?
A.記憶力の低下に関しては、日常生活の中で予定やタスクをメモする、行うタスクを単純かする、順番をつけて行いなど、工夫がたくさんあります。また、良質な睡眠やバランスの取れた食事、適度な運動も認知症の進展予防に有効です。また、ストレスやうつ病の予防も物忘れを軽減するために役立つでしょう。
5. もの忘れ外来で診断される病気や状態は何がありますか?
A.アルツハイマー型認知症、脳血管性認知症などの認知症の診断の他にも、うつ病、ストレス、薬物の副作用などが診断されることがあります。
6. もの忘れが進行すると認知症になる可能性は高いですか?
A.物忘れが進行しても必ずしも認知症になるわけではありません。物忘れは様々な要因によって引き起こされることがありますので、専門医による適切な診察をお勧めします。
予約・受診について
もの忘れ外来の受診には、事前の予約をお願いします。ご希望の方は、問い合わせフォームやお電話にてご予約をお願いいたします。初診時には、保険証や過去の検査結果などをお持ちいただくとスムーズです。
お問い合わせ先
うめもとクリニック
住所:〒791-0245 愛媛県松山南梅本町甲1271番地