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院長ブログ:インフルエンザが流行開始

[2024.10.27]

愛媛県の流行状況

県内のインフルエンザの発生状況は第42週(10月中旬)の定点医療機関当たりの報告数が1.02人となり、流行開始の目安である1.0人を上回りました。特に松山市保健所管内では2.38人となり、第39週以降3週連続で増加傾向で、最近では小学校での学級閉鎖もみられています。例年に比べて早い時期からの流行開始となっており、今後の感染拡大が懸念されます。

2024年度のワクチン接種について

インフルエンザワクチンの接種により、感染リスクを40~60%低減できるとされています。特に高齢者や基礎疾患をお持ちの方にとっては、重症化を防ぐ重要な手段となります。今シーズンは、従来の注射型ワクチンに加えて、10月から経鼻スプレー型ワクチン「フルミスト」が導入されました。2歳から18歳までの方を対象とした、鼻に直接スプレーするワクチンで、注射の痛みを避けられることが特徴です。当院では両方のワクチンを取り扱っており、患者さんの状態や希望に応じて最適な方法を選択できます。

予防接種の推奨時期と注意点

インフルエンザの予防接種は、抗体ができるまでに約2週間かかり、その効果は約5か月持続します。今年は例年より早い流行開始となっているため、できるだけ早めの接種をお勧めします。

優先的な接種をお勧めする方
• 65歳以上の高齢者
• 基礎疾患(心臓病、糖尿病など)をお持ちの方
• 医療従事者
• 小さなお子さまがいるご家庭
• 妊婦の方

総合的な予防対策

ワクチン接種に加えて、以下の日常的な感染予防対策も重要です。

• こまめな手洗いと手指消毒。
• 適切なマスクの着用。
• 十分な睡眠と栄養バランスの取れた食事。
• 室内の適度な湿度管理(50~60%)。
• 定期的な換気。
• 人混みを避ける。

Q&A

Q1:インフルエンザワクチンを接種しても感染することがありますか?

A1:はい、可能性はあります。ワクチンは感染リスクを大幅に低減しますが、100%の予防効果はありません。ただし、感染しても症状が軽くなる効果があります。

Q2:毎年接種する必要がありますか?

A2:はい、毎年接種することをお勧めします。インフルエンザウイルスは常に変異しており、ワクチンの効果も時間とともに弱まるためです。

Q3:フルミストと注射型ワクチンの効果に違いはありますか?

A3:両者とも同等の効果が期待できます。ただし、個人の年齢や健康状態によって適切な選択が異なりますので、医師と相談の上で決定してください。

Q4:ワクチン接種後、すぐに効果はありますか?

A4:ワクチンの効果が十分に現れるまでには約2週間かかります。この期間は特に感染予防に注意を払う必要があります。

Q5:インフルエンザと新型コロナウイルスの両方のワクチンを接種しても大丈夫ですか?

A5:はい、問題ありません。むしろ、両方の感染症から身を守るために推奨されています。ただし、接種のタイミングについては医師と相談してください。

まとめ

2024年度のインフルエンザ対策は、すでに流行期に入っていることから、早めのワクチン接種をご検討いただき、併せて基本的な感染予防対策も継続して行っていただくことをお勧めします。ワクチンの選択や接種時期についてご不明な点がございましたら、お気軽にご相談ください。

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