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手足のしびれ、様子見て大丈夫?原因と受診の目安

[2026.09.13]

朝晩がようやく過ごしやすくなり、庭仕事や散歩の時間が増える季節になりました。この季節の変わり目の時期の外来では、「手先がジンジンする」「足の裏の感覚が変な感じがする」といったご相談をお聞きします。

最近、患者さんやご家族から「しびれは年のせいでしょうか」「様子を見ていて大丈夫でしょうか」といったご相談をいただくことがあります。しびれの背景には、様子を見てよいものから、早めの受診が必要なものまで、幅があります。この記事では、しびれの原因として多いものと、当院で行う診察の流れ、受診の目安について、脳神経内科の視点でお伝えします。

この記事の要点

  • しびれの原因は、脳や脊髄、末梢神経など幅広い
  • 突然の片側性のしびれは脳卒中の可能性がある
  • 当院では問診と神経学的診察を行い、必要に応じて画像検査へつなぐ

手足のしびれ、何が原因として考えられますか?

しびれは、感覚が脳へ伝わる経路のどこに障害が起きても現れる症状です。脳、脊髄、末梢神経のいずれに原因があるかによって、しびれの出方や広がり方が異なります。

しびれを起こす病気は、脳梗塞や脳出血のような脳の病気、頚椎や腰椎の変化による脊髄・神経根の病気、手根管症候群や糖尿病性神経障害のような末梢神経の病気まで幅広いとされています。外来では、ご本人が「ずっと様子を見ていた」とおっしゃるケースにも、実は原因がはっきりしている場合が少なくない印象です。

しびれで、すぐに受診したほうがよいのはどんなときでしょう

突然始まった片側だけのしびれは、脳卒中の可能性があるため注意が必要です。脳血管障害によるしびれは急に出現した片側性の症状であることが多く、口の周りと片側の手が同時にしびれる場合も脳血管障害の可能性があるとされています。しびれだけでなく、力の入りにくさを伴うこともあります。

一方、慢性的に続くしびれや、範囲がゆっくり広がっていくしびれは、緊急性が低いことが多いものの、放置してよいわけではありません。範囲の広がりや症状の変化があれば、早めに相談されることをお勧めします。

首や腰が原因のしびれとは、どう見分けますか?

頚椎や腰椎の変化で神経が圧迫されると、慢性的なしびれの原因として多くみられます。この種のしびれは発症の日時がはっきりしなかったり、症状に変動があったり、決まった範囲に限局してしびれが出ることが特徴とされています。

例えば、片方の手の特定の指だけがしびれる、あるいは片方の足の外側だけがしびれる、といった限局した分布は、脊椎由来のしびれを疑うきっかけになります。姿勢や動作によってしびれが強くなったり弱くなったりする方も少なくありません。

糖尿病が原因のしびれには、どんな特徴がありますか?

糖尿病神経障害によるしびれは、足先から左右対称に始まることが多いという特徴があります。糖尿病で高血糖の状態が長く続くと感覚神経・運動神経・自律神経に障害が及び、足先からのしびれや痛み、冷感が現れたり、ものに触れた際の感覚が鈍くなったりするとされています。

同時に足の血液循環が悪くなりやすく、痛みを感じにくいまま足の傷や壊疽が進行してしまうこともあるとされています。糖尿病のある方で足先のしびれが気になる場合、痺れそのものだけでなく、足の観察も含めて相談していただくことをお勧めします。

特徴 脳・脊髄が原因 末梢神経が原因
始まり方 突然(脳血管障害の場合) 徐々に、慢性的
広がり方 片側性が多い 手袋・靴下型など左右対称も多い
伴う症状 力の入りにくさ、呂律の障害 感覚の鈍さ、冷感、痛み

当院ではどのような診察・検査を行いますか?

当院ではまず、しびれがいつ、どこに、どのように出ているかを詳しく伺う問診を行います。続いて神経学的診察で、感覚の異常がある範囲や、筋力の低下がないかを確認します。

この診察で脳や脊髄の病気が疑われる場合、あるいは末梢神経の詳しい検査が必要な場合は、連携する医療機関でのCT検査やMRI検査、神経伝導検査などにつなぎます。当院で行う診察と、連携先で行う画像検査を組み合わせることで、原因を絞り込んでいく流れになります。血液検査で糖尿病やビタミン欠乏など全身的な原因を確認することもあります。

しびれと上手に付き合うために、ご家族ができること

ご本人が「年のせい」と思い込んでいるしびれの中に、実は治療で改善する原因が隠れていることもあります。外来では、ご本人よりご家族が先に「最近、様子が違う」と気づかれることも多い印象です。

次のような工夫が、受診のタイミングを見極める助けになります。

  • しびれが始まった時期と、その後の変化をメモしておく
  • しびれの範囲を紙に描いておくと、診察時に伝わりやすい
  • 力の入りにくさや歩きにくさなど、しびれ以外の変化も一緒に伝える

しびれは自覚症状だけでは原因を判断しにくい症状です。松山市・東温市にお住まいの方で気になるしびれがある場合は、一度、脳神経内科への相談を検討してみてください。

よくあるご質問

Q. しびれは何科を受診すればよいですか?

A. 脳神経内科が適していますが、糖尿病が背景にある場合は内科と併せて相談できます。当院では内科・脳神経内科いずれも対応しています。

Q. しびれがあっても、痛みがない場合は様子を見てよいですか?

A. 痛みの有無だけでは判断できません。範囲が広がる、力が入りにくくなるなどの変化があれば、早めの相談をお勧めします。

Q. 当院ではMRI検査を受けられますか?

A. 当院にMRI設備はなく、必要な場合は連携する医療機関をご紹介しています。まずは問診と診察で方向性を確認します。

Q. 糖尿病がある場合、しびれ以外に気をつけることはありますか?

A. 足の傷や色の変化にも注意が必要です。しびれで痛みを感じにくくなっている場合があるため、定期的に足を観察してください。

Q. 高齢者のしびれは、若い方と原因が違いますか?

A. 傾向として頚椎・腰椎由来や糖尿病性のしびれが増えますが、年齢だけで原因を決めつけず、診察で確認することが大切です。

引用文献・参考資料(クリックで開きます)
  1. 日本神経学会.「(症状編)しびれ」. リンク
  2. 厚生労働省 e-ヘルスネット(日本糖尿病学会監修).「糖尿病神経障害」. 最終更新日:2024年8月26日. リンク

※ 上記URLの最終確認日:2026年9月3日
※ 本記事は一般的な医学情報の提供を目的としたものであり、個別の診断・治療方針を示すものではありません。症状や薬の内容については、必ずかかりつけの医療機関にご相談ください。

手足のしびれが気になる方へ

しびれは原因の幅が広く、自己判断が難しい症状です。気になる症状が続く場合は、一度当院にご相談ください。問診と診察のうえで、必要な検査や連携先をご案内します。

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松山市南梅本町甲1271(フジグラン重信 敷地内・駐車場あり)
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関連ページ:脳神経内科について

この記事を書いた人

山下 泰治(やました たいじ)
うめもとクリニック 院長/医療法人三全会 理事長

愛媛大学医学部卒業。九州大学・愛媛大学の神経内科、愛媛医療センター、兵庫医科大学病院リハビリテーション科、松山リハビリテーション病院を経て、2022年より現職。もの忘れ・頭痛・しびれ・めまい・ふるえ・歩行障害の診療と、脳卒中後遺症のリハビリテーションを専門としています。

日本神経学会認定 神経内科専門医/日本リハビリテーション医学会認定 リハビリテーション科専門医/日本内科学会認定 総合内科専門医
日本認知症学会認定 専門医/医学博士/難病指定医/身体障害者福祉法第15条指定医/臨床研修指導医

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本記事は、上記の医師が執筆し、内容を確認しています。
公開日:2026年9月13日|最終更新日:2026年9月13日

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