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院長ブログ:新型コロナウイルス(KP.3株)の最新動向と国産コロナワクチン「ダイチロナ」

[2024.08.11]

今回は、新型コロナウイルス感染症(KP.3株)の最新動向と、先日勉強会でもお話を聞いた新型コロナウイルスワクチンについて触れたいと思います。

 

 

新型コロナウイルス感染症の近況

現在、新型コロナウイルス感染症はまだまだ多い印象です。お盆休みに入り移動が増え、感染がさらに拡大する可能性もあるので皆様も予防対策を継続ください。現在、新型コロナウイルス感染症の主流株と思われているKP.3株ですが、東京都の新型コロナウイルス感染症情報によると、2024年5月からすでにKP.3株が70.4%となっており、6月中旬には、KP.3株の割合は81.1%となっています。KP.3株の症状や重症化リスクについては、これまでの変異株と大きく変わらないとの見方もありますが、日本では感染者数の増加に伴い入院患者数も増えており、注意が必要です。

国産コロナワクチン「ダイチロナ」

日本国内で開発された新型コロナウイルスワクチン「ダイチロナ」が今秋以降に使用可能になる見込みです。既存のワクチンは新型コロナウイルスのスパイク蛋白質全体を標的として作られたワクチンですが、ダイチロナは新型コロナウイルスのスパイク蛋白質の受容体結合領域(RBD)を標的として作られたワクチンとなっており、余分なものが少ないということになっています(この点が効果や副反応にどの程度影響するかはわかっていません)。大規模な臨床研究は行われていませんが、日本国内で行われた第2/3相臨床試験相当の追加免疫試験において、コロナウイルスの従来株(起源株)に対してダイチロナ接種後の中和抗体価が、従来のワクチンと比較して非劣性であること(劣っていない、ほぼ同等であること)が報告されています。さらに、ダイチロナの主な副反応として発熱、頭痛、注射部位疼痛、倦怠感などが認められましたが、これも従来のワクチンと同等であると報告されています。選択肢が増えることは良いことですが、悩む方もでてきそうですね。当院でも十分なご案内ができるように情報収集を続けて参ります。

まとめ

今回は、新型コロナウイルス感染症の最近の動向と新しいワクチンの話題でした。皆様も引き続き、手洗いや換気、マスクの着用など、基本的な感染対策を徹底していただきますようお願いいたします。うめもとクリニックでは、発熱患者様と定期通院の患者様と導線を分けてご案内しておりますので、受診される際には予め電話でご相談ください。

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