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院長ブログ:新しい点鼻型インフルエンザワクチン「フルミスト」について

[2024.09.15]

2024年度から新しいインフルエンザワクチン「フルミスト」が日本でも使用開始されます。対象年齢は2歳以上19歳未満で、鼻にスプレーするだけ、1シーズン1回の接種で済むのが大きな利点です。特に注射を怖がるお子さんにとっては朗報でしょう。当院でも今シーズンよりフルミストの接種を開始する予定です。

フルミストとは

フルミストは、鼻腔内に噴霧するインフルエンザ予防ワクチンです。従来の注射型ワクチンとは異なり、痛みをほとんど感じることなく接種できるのが特徴です。アメリカでは2003年から、ヨーロッパでは2011年から使用されており、日本でも2023年に厚生労働省から承認を受けました。20年以上の使用実績があり、安全性と有効性が確立されたワクチンと言えるでしょう。尚、当院で使用するワクチンは第一三共から発売された正規流通のワクチンです。ワクチンによる健康被害が生じた場合にも「予防接種健康被害救済制度」の対象となります。

 

フルミストの利点

痛みがない

従来の注射型ワクチンと比べて、フルミストは鼻腔内にスプレーを吹きかけるだけなので、痛みがほとんどありません。

効果が長持ち

フルミストの効果は約1年持続し、従来の注射型インフルエンザワクチンよりも効果が長く続くとされています。

高い予防効果

フルミストは、インフルエンザウイルスの主な侵入経路である鼻腔で直接免疫をつけるため、従来の注射型ワクチンよりも予防効果が高いと考えられています。特に小児において、その効果が高いとされています。

 

接種できない方

以下の方は、フルミストを接種できません。

  • 2歳未満の方、19歳以上の方
  • 発熱がある方
  • 重篤な急性疾患にかかっている方
  • インフルエンザワクチンの成分(鶏卵、ゲンタマイシン、ゼラチン、アルギニン)に対して重度のアレルギーがある方
  • 免疫不全の方や免疫不全の方と接触する可能性が高い方
  • 4週間以内に「生ワクチン」を接種している方
  • 妊娠している方、またはその可能性が高い方
  • 喘息の治療を行っている方、または1年以内に喘息の発作があった方
  • 慢性疾患(心疾患、肝疾患、腎疾患、糖尿病、貧血、嚥下困難や呼吸障害を伴う神経疾患、免疫不全など)のある方

 

費用と接種時期

当院でも今シーズンよりフルミストの取り扱いを開始します。9月末頃から接種開始の見込みで、費用は7,700円です。今年は流通が少ないため、予定した回数接種後は今年度の当院での接種は終了となりますのでご了承ください。

 

まとめ

インフルエンザの予防は、ワクチン接種だけでなく、日頃の手洗いやマスク着用、適切な湿度管理なども重要です。フルミストを含め、ご自身に適した予防方法を選択し、健康的な冬を過ごしましょう。ご不明な点がありましたら、当院スタッフまでお気軽にお問い合わせください。

 

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