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院長ブログ「認知症のリハビリテーション」

[2023.08.17]

うめもとクリニックでは、認知症の早期診断や薬物治療だけではなく認知症に対する訪問リハビリテーションを行っております。リハビリテーションは医師や看護師、社会福祉士、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士などの専門家も関わる多職種のチーム医療で行っています。訪問リハビリテーションについてはこちら。今日はうめもとクリニックの認知症のリハビリテーションに対する取り組みの一部を紹介します。

認知機能が生活機能に与える影響

認知症に対する薬物を使わない「非」薬物治療も重要な治療の柱ひとつです。認知機能は判断、記憶、言語、空間認知、課題解決など様々な側面がありますが、これらが低下すると食事やトイレなどの日常生活活動、買い物や金銭管理などの手段的日常活動に影響を及ぼします。正常と認知症の中間に位置する「軽度認知障害」の段階から健康管理及びリハビリテーションやケアを行い回復や進行予防を行うことが重要です。

認知症のリハビリテーション

うめもとクリニックのリハビリテーションの特徴は、リハビリテーション科専門医がチーム医療の指揮官として積極的に関わっていることです。認知リハビリテーションの具体的な方法を簡単に紹介します。

 

認知訓練

パズルやゲームなどの記憶を使う活動を用い訓練を行います。訓練を通じて楽しみを増やし、快刺激を増やすことも重要です。思考能力や判断力を維持・向上することが期待できます。

日常生活活動訓練

自立した生活を送るために必要な能力を向上させるために行われます。食事の準備、入浴、着替えなどの活動など、自分自身でできることを増やすことを目標に行います。

身体訓練

認知症の進行予防や改善に身体運動は重要であることが示されています。その方の身体機能にあわせた適切な運動負荷や訓練を提供します。

家族支援

認知症をもつ本人だけではなく、ご家族も支援を行います。疾患の理解や対応方法の助言、社会資源の活用、リハビリテーション中の様子などから生活でできる工夫などを考え、ご家族も安寧に過ごせることを目標に行います。

 

最後に

うめもとクリニックでの認知症リハビリテーションの取組みの一部について紹介しました。認知症のリハビリテーションは、記憶力向上を促す訓練だけではなく、日常生活活動や社会的な活動を維持・向上すること、またご家族へのサポートも重要と考えています。リハビリテーション科医として、認知機能の程度や生活機能の程度に関わらず、その時々で使える最善の方法・制度を活用し、患者様一人一人にあったリハビリテーションを提供しています。認知機能での心配やお困りごとがございましたら、遠慮無くお問い合わせください。

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