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院長ブログ:熱中症とコロナウイルス感染症(KP.3株)

[2024.07.21]

まだまだ気温の高い日が続いております。最近クリニックでは「熱中症」や「コロナウイルス感染症」の相談が増えておりますが、区別が難しいことや、両方を合併することもあり、注意して診療を行うように心がけております。今回は「熱中症」と「コロナウイルス感染症」の類似点と相違点、およびそれぞれ予防、対処についてご紹介します。

熱中症とは

熱中症は、高温多湿な環境下で体内の水分や塩分のバランスが崩れたり、体温調節機能がうまく働かなくなったりすることで起こる障害の総称です。主に以下のような症状が現れます

めまいや立ちくらみ
頭痛
吐き気や嘔吐
倦怠感や脱力感
筋肉のこむら返り
意識障害(重症の場合)

熱中症は特に乳幼児や高齢者では起こしやすく、暑い日や湿度の高い日には特に気をつけましょう。

 

コロナウイルス感染症とは

皆さんご存じの通り、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は、SARS-CoV-2ウイルスによって引き起こされる感染症ですふぁ、最近は「KP.3株」が主流となっています。この系統は従来株とは異なる部分から派生しましたが、症状の特徴は従来株と大きく変わっていないとされています。主な症状は以下の通りです。

発熱、悪寒
咳、喉の痛み、鼻づまりや鼻水
息切れ、呼吸困難
倦怠感、筋肉痛、体の痛み
頭痛
味覚障害、嗅覚障害
吐き気、嘔吐、下痢

KP.3株がこれまでの従来株よりも重症化しやすいという証拠は今のところありませんが、マスクの着用、手洗い、社会的距離の確保など感染予防が重要です。

 

熱中症とコロナ感染症の比較
  熱中症 コロナウイルス感染症
発熱のパターン 急激な体温上昇(40℃以上も) 徐々に上昇(通常37.5℃以上が数日続く)
呼吸器症状 通常なし 咳、息苦しさ、喉の痛みなどがみられる
皮膚の状態 乾燥、または大量の発汗 特徴的な症状なし(まれに発疹)
嗅覚・味覚の変化 変化なし 低下・消失することがある
症状の進行速度 数時間以内に急速に悪化の可能性 通常、数日かけて徐々に現れる

 

熱中症の予防と対処
  • こまめな水分補給:のどが渇く前に水分を取りましょう。
  • 適切な温度管理:室内ではエアコンや扇風機を活用し、外出時は日陰を利用しましょう。
  • 涼しい服装:通気性の良い服を着用し、外出時は帽子を被りましょう。


水分を自力で摂れない場合、また症状が改善しない場合は受診してください。

 

コロナ感染症の予防と対処
  • マスクの着用:特に人混みや屋内ではマスクを着用しましょう。
  • 手洗い・消毒:外出後は手を洗い、アルコール消毒を行いましょう。
  • 三密(密閉・密集・密接)の回避:換気を心がけ、人混みを避けましょう。


症状の改善がないときや投薬を希望される場合は、電話で相談してから受診してください。

 

最後に

熱中症とコロナ感染症、どちらも適切な予防策を講じることで、リスクを減らすことができます。気温が高い時期が続きますが、体調の変化には十分に注意を払い、ご受診を希望される際は遠慮なくご相談ください。皆様のご健康を心よりお祈りしております。

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