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院長ブログ:お薬なしでも片頭痛を大幅に軽減する生活習慣について解説

[2025.01.12]

みなさま、こんにちは。寒暖差が激しいためか、頭痛の悪化を心配されて受診される方が増えております。片頭痛は「ただの頭痛」ではなく、日常生活に大きな支障をきたしうる神経疾患で、症状のコントロールが可能な疾患です。これまでに紹介した薬物療法の他にも、日常生活での工夫も重要です。生活習慣の改善により片頭痛の頻度や強度が大幅に軽減できることが示されています。今回は片頭痛と上手に付き合う生活習慣のコツについてお話致します。

 


規則正しい生活リズム

片頭痛の管理において、最も重要な要素の一つが規則正しい生活リズムの確立です。特に睡眠に関しては、毎日同じ時間に就寝・起床することが推奨されています。米国クリーブランドクリニックの研究チームが2024年に発表した研究によると、規則正しい睡眠習慣を持つ患者さんは、不規則な睡眠パターンの方と比較して、片頭痛の発症頻度が約50%低下することが報告されています。

 

食事と水分摂取の管理

片頭痛の予防において、食事の管理も重要な要素となります。特に空腹は片頭痛の大きなトリガーとなることが知られています。一日三食を規則正しく摂取することはもちろんですが、特に朝食を抜くことは避けるべきです。また、十分な水分摂取も重要で、一日あたり2リットル程度の水分摂取が推奨されています。カフェインの過剰摂取は避け、アルコールも控えめにすることが望ましいでしょう。


適度な運動

適度な運動は片頭痛の予防に効果的です。最新の研究によると、週に3回、30分程度の有酸素運動を行うことで、片頭痛の発症頻度が著しく減少することが報告されています。ただし、急激な運動は逆に片頭痛のトリガーとなる可能性があるため、ウォーキングや軽いジョギング、水泳など、自分のペースで無理なく続けられる運動を選択することが重要です。


ストレス管理

ストレスは片頭痛の主要なトリガーの一つです。2024年の研究では、ストレス管理が効果的に行えている患者さんは、片頭痛の発症頻度が大幅に減少することが示されています。特に、マインドフルネスや瞑想などのリラックス法を日常的に取り入れることで、ストレスレベルを低下させ、片頭痛の予防につながることが報告されています。


環境調節

片頭痛持ちの方にとって、環境要因も重要な考慮点となります。強い光や騒音、急激な温度変化などは、片頭痛のトリガーとなることがあります。職場や自宅での環境調整として、適度な明るさの維持や、騒音の制御、室温の安定化などに気を配ることが推奨されます。


まとめ

最後に、片頭痛は決して「我慢すべき病気」ではありません。適切な治療を受けることで、多くの方の症状は改善可能です。当院では、患者さんお一人お一人の状況に合わせた治療プランを提案させていただいておりますので、お悩みの方はお気軽にご相談ください。

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